事例紹介

滞納初期(1、2ヶ月滞納)の事例1

 内容

電話に出ない、督促状を出しても連絡がないという状態の中、現地に赴いたところ在宅しており、滞納している旨を連絡しました。
月末には支払う旨を言われたため、現在の滞納金額と月末に支払う旨をその場で紙に書き、賃借人のサインをもらい、無事滞納分全額を支払っていただけました。

ポイント

口約束は、言った言わないの水掛け論となります。
証拠として紙に残しておくと支払われる可能性が高まります。
ちなみに、ハンコや拇印はなくても問題ありません。
電話で滞納者と話した場合には、電話した日時、話した内容などをメモして、きちんと記録を残すことが大切です。

滞納初期(1、2ヶ月滞納)の事例2

 内容

先月出費が多かった、うっかり忘れたなど、賃借人の滞納理由が納得のいかなものだったため深く追及したところ、先月から収入がなくなっていることがわかりました。
支払いの目処が立たない状況だと判断したため、すぐに連帯保証人に連絡をし、支払っていただきました。

ポイント

滞納した理由によりその後の対応が変わってきます。
納得できない曖昧な理由の場合には、突っ込んで滞納理由を確認しましょう。

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滞納中期(3、4ヶ月滞納)の事例1

 内容

3ヶ月滞納している賃借人が、急に今月末に全額支払う旨を申し出てきました。
支払える理由を深く聞いてみると、今やっている仕事が完了すればまとまったお金が入るため、それで支払うとのこと。
不確定な話のため、当月分支払い+滞納分の分割払いとし、数か月後に家賃が正常化しました。

ポイント

3、4ヶ月の滞納分を全額まとめて支払うのは、なかなか難しいと思われます。
賃借人が支払いやすいように分割払いなどにすると、時間は多少かかりますが正常化する可能性は高まります。

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滞納中期(3、4ヶ月滞納)の事例2

 内容

収入減により、当月分の家賃支払いも難しい状況であったため、期限までに滞納額を支払えない場合には、退去する旨の確約書を取得しました。
残念ながら退去とすることになりましたが、すぐに次の賃借人が決まり、損害は最小限となりました。

ポイント

滞納中期になり、当月分の家賃支払いも難しい状況では、退去をしてもらい、次の優良賃借人を探す方が得策です。
退去交渉は、早めにすることをお勧めします。
滞納後期となると、引っ越し費用がなく、退去したくても退去できないという状態に陥ります。

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滞納後期(5ヶ月以上)の事例1

 内容

何度督促しても滞納が解消されないため、退去交渉をしましたが、引っ越し費用すらないことが予測されました。
交渉を継続しつつも、ズルズルと引き伸ばされるおそれがあったため、建物明渡し訴訟を提訴しました。
勝訴判決を取得するも立ち退く様子がなく、強制執行を申し立て。
最終的には、強制執行当日の朝に任意退去しました。

ポイント

滞納後期になってから退去交渉を開始すると、ズルズルと引き伸ばされ、損害が拡大していきます。
退去訴訟を提起すると、数か月で勝訴判決がでるため解決までの期間が決まってきます。
また、法廷で賃借人と和解が成立することもあり、速やかな退去には任意の交渉よりも効果的です。

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滞納後期(5ヶ月以上)の事例2

 内容

家主様から賃借人と連絡が取れないとの連絡を受け、現場に向かいました。賃借人の許可なく中に入ることはできないので、近所の方に様子をお伺いしたところ、たしかに最近見ていないとのこと。
連帯保証人に賃借人の行方を捜してもらったところ、賃借人が見つかったため、賃貸借契約を解除し、任意退去してもらいました。

ポイント

本件は、肉親である連帯保証人が賃借人を捜してくれたため、訴訟とはなりませんでした。
賃借人が行方不明の場合でも、貸室内の荷物を勝手に撤去・処分することはできません。
連帯保証人や身内の方に行方を捜してもらう一方で、建物明渡し訴訟→強制執行と法的手続きを進めておくことをお勧めします。

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